千葉のキョン

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ひさしぶりに革作家、加藤キナさんの品が入荷しました!

害獣として駆除され、廃棄されるだけの動物を革として活用し、新たな形でよみがえらせることに取り組むお二人。
千葉県に生息していたキョンの革を使って、キーリングを作ってくださいました。

キョンは小型の鹿の一種。レジャーランドから逃げ出したものが野生化し、農作物を荒らして増え続けています。
キョンは気が荒く、藪に入り込むため、身体には傷がいっぱい。
使える革はごく一部で、入手も困難です。
しかし、その革はきめがとても細かく、高級品とされています。

稀少なキョン革を使ったキーリングはぷっくりと柔らか。しずくのかわいらしい形が手になじみます。
手縫いの美しいステッチと極上の触り心地をお楽しみください。 

 

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加勢以多ってなに?

先日、文京区の肥後細川庭園で『加勢以多(かせいた)』という、変わった名前のお菓子に出会いました。
細川家秘伝の、幕府への献上菓子で、もとはポルトガルから伝わったものだとか。

 

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『加勢以多(かせいた)』という名前もポルトガル語の"caixa de marmelada カイシャ・ダ・マルメラーダ"が変化したそうです(変化しすぎな気もする…)。

マルメロの実を砂糖で煮たお菓子が、マルメロが入手困難でかりんで代用。スペインのメンブリージョとよく似ています。
正直一個じゃ物足りないけど(笑)、品のいい、春らしいお菓子でした。

*写真の桐のトレーは、当店の人気商品、岩本清商店さんの「ちょこっとトレー」です。

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レターパックに手ぬぐいは何枚まで入るのか?

「手ぬぐい何枚までレターパックライト(送料360円)に入りますか?」というご質問をよくいただきます。

当店では、以下の基準でお送りしています。

あひろ屋手ぬぐいの場合

 個包装なし→6枚まで

 個包装あり→4枚まで

梨園染手ぬぐいの場合

 6枚まで(梨園染はもとからPP袋に入っています)

レターパックプラス(送料510円)は上記にプラス2枚まで、とお考えください。

ギフト包装をレターパックで、というご希望の場合には、袋とお品物は別々にお送りして、袋詰はお客様にお願いすることになります。

なお、プラスチックごみ削減のため、あひろ屋さんの手ぬぐいは今後、お申し出のないかぎり、個包装はいたしません。

ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

見えないところまで手を抜かないものづくり

お客様から、嬉しいメールをいただきましたので、ご紹介させてください。


手作りひなやさんのペンケース、驚きました。

実は自分でもペンケースやブックカバーを作っていました。

(中略)

驚いたのは、ペンケースの裏布が丁寧に手縫いで縫い付けられていることです。

普通、作業効率を上げるために、可能な限りミシン縫いにして、底の部分をハギにして、そこからひっくり返してごくわずかな部分を手縫いにするのですが…。

効率より仕上がりのきれいさとファスナーの開け閉めのことを考えてのことだと思います。

(後略)


見えないところまで手を抜かない手作りひなやさんのものづくり。

そして、そこに気づいてくださったY.Y.様、どうもありがとうございました。

ひなやさんの袋物はペンケースに限らず、皆同じように手縫いで縫い付けられています。

使っているうちによさを実感いただけることと思います。

http://wazakkasui.com/?mode=grp&gid=1447263&sort=n

あけましておめでとうございます

謹んで新年のお慶びを申し上げます

猪は無病息災・躍進のシンボル。

みなさまにとって、健やかで充実した一年になりますように。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

*新年の初売りは1月3〜9日まで東急百貨店吉祥寺店3階にて。

*ネットショップは1月10日より出荷を始めます。

二十年の感謝を込めて

インターネットの中に「和雑貨 翠」という小さな店を開いてから、まもなく二十年の月日が経とうとしています。

浮き沈みの激しいネットの世界で、長きにわたって続けてこれたのは、あたたかく見守ってくださったお客さまと、真摯なものづくりで支えてくれた作り手のみなさん、応援してくれた友人たちのおかげです。

みなさまとのご縁に心より感謝しております。

ささやかな記念の品として、当店のトップページを飾ってきた表紙絵のなかから「桜」を選び、クリアファイルを作りました。

本日より12月31日まで、当店をご利用のお客様(ご新規の方は5,000円以上のお買い上げ/リピーターのお客様は金額に関係なく)と、スタジオ・オークでのクリスマス・マーケッ(11/15〜21)にご来場のお客様(翠のお客様である旨をお申し出下さい)に差し上げます。

また、現在、干支をご予約中のお客様もプレゼントの対象です。

これからも日本の伝統を受け継ぎ、現代に息づく手の仕事を紹介していきたいと思っております。

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

『くらしずく』を終えて

『くらしずく』が終わって約二週間。

事後処理などで忙しくしていましたが、ようやく日常を取り戻しましたので、記憶が鮮明なうちに振り返っておきます。

『くらしずく』とは…

暮らしをより豊かにしたいと願う使い手と。 使い手の暮らしを想い、作品を生み出す作家と。 その双方が出会い、心を通わせることが出来る場としてのクラフトマーケット。

https://www.kurashizuku.com/

当店は、このクラフトマーケットで特別展示を、というオファーをいただき、今年3月に開催した『手のしごと オモテウラ』展の“くらしずくバージョン”をプロデュースしました。

『手のしごと オモテウラ』とは…

ものづくりのオモテ(作品)と同時に、作品ができるまでのアイデア、試行錯誤、愛用の道具など、制作のウラを見せる企画展示です。

https://rafu2018.jimdo.com/

今回は『くらしずく』にちなみ、「しずく」モチーフの品、「ながく、つかう」のテーマにそった、日常的に長く使える品の制作や、愛用品の再生過程の展示などを、作り手さんに提案・依頼しました。

今回も私の期待を上回る作品をいっぱい作ってくれたチーム翠のみなさんは、本当に素晴らしい!私の誇りです。

二日間通して、ご来場者は4,000人を超えたそうです。

このような大型クラフトイベントは初めての経験。

前日の搬入に始まり、二日目の終了まで夢中で駆け抜けた三日間となりました。

ネットショップではお客様と出会える機会はほとんどありません。

今回、十年近くお付き合いくださっているお客様との初めての嬉しい対面もありました。また、当店をご存じないお客様にも知っていただけるいい機会になりました。

『くらしずく』は質が高く、場の和やかな雰囲気がとても魅力的に感じられました。

それは、一年前から準備を始めてくださった実行委員の皆さんのご尽力、会場となった菅原工芸硝子の皆さんの行き届いた配慮、ボランティアの方々のあたたかなサポートがあってこその結果なのだと思います。

本当にお世話になり、ありがとうございました。

そして、当店に参加の機会を与えてくださり、陰で支えてくださった、実行委員の水野さん(焙煎工房抱)に心より感謝申し上げます。

今後もこの『くらしずく』が千葉から発信するイベントとして地域に愛され、ますます発展されることを祈っています。

こちらは一日目終わってからの交流会準備のひとこま。

野外でのパーティにスガハラガラスが惜しみなく使われ、みながお好みのグラスを選んで乾杯しました。

大いに使って、楽しんでこその暮らしの品。

『くらしずく』のエッセンスがここにある、と感じた幸せな時間でした。