牧野富太郎『植物一日一題』

私、牧野スエ子。主人は植物学者で富太郎っていうの。

えっ、ご存じ? そう、世間じゃ有名なのね。

うちじゃ、褌一丁で一心不乱に絵を描いているおじさんよ。

安月給で、子供が割った家のガラスは張り替えもできないのに、今日は丸善から請求書がきたの。

その金額を見て、私、卒倒しそうになったわ。

……なんて奥様が愚痴ったかどうかはわかりませんが、金銭感覚ナシ、学歴ナシ、だけど、学問に対する情熱だけはありあまるほどにあった、研究まっしぐらな人。それが牧野富太郎

今月の「日本のくらし手本帖」は牧野富太郎の『植物一日一題』をご紹介しています。

高知にある牧野植物園や小石川植物園などゆかりの地をたずねてみるのも楽しそうですね。

日本のくらし手本帖 牧野富太郎『植物一日一題』http://wazakkasui.com/books/b010.htm