愛媛に滞在中、手作りひなや・石川さんのお宅にご招待いただきました。
「親戚のうちだと思って気軽にいらして下さいね〜」というあたたかいお言葉にまずジーンと感動。
和の趣きたっぷりの玄関(打ち水済み!)を上がり、案内されたリビングはまるで旅館のようです。素敵ですねー!
中央にはどーんと立派な囲炉裏テーブル。そして、おばあさまの家にあった家具を生かしてしつらえたリビングボード。
引き戸に藍の古布をアレンジするところが、さすがひなやさん。アイデアと技に脱帽。いやー、渋い! かっこよすぎです。
囲炉裏テーブルは「将来、子供たちが大きくなって家族を連れて帰ってきたときに、みんなで卓を囲めるように」という意図からこの大きさになったのだとか。
向かい合ってお酌するのに腰を浮かさないといけないくらい大きいんですよぉ。
このテーブルのまわり、みなさんが一堂に会したら、さぞかしにぎやかでしょうね。
この書庫、とっても珍しいでしょう? 前面の木彫は和風、側面の飾りは洋風。抽出しのカーブも凝ってます。いつの時代のものなんでしょうね?
その他、お宅の随所にご夫婦のこだわりがちりばめられていました。
私もこんなおうちに住んでみた〜い! 羨まし〜い!
そして、瀬戸内・愛媛の新鮮な素材を生かしたご馳走の数々。
素敵なおもてなしにすっかり舞い上がってしまい、この二枚しか撮れていなかったのが悔やまれます。
左は太刀魚とかんぱちのお造り。
太刀魚のお刺身を生まれて初めていただきました。プリプリで脂がのっていて、かつ、上品! なんとお魚をさばくのはご主人担当。マイ柳刃包丁までお持ちでした。お見事!!
右はご主人が釣った鮎の唐揚げ。大葉と素麺が巻かれて、鮎の風味にかりっとした歯触りと大葉の香りがプラスされ……
あー、思い出しただけで、ヨダレが出てきました。
その他にも高級珍味、とり貝の干物の天ぷら(これも生まれて初めての味!)、ぶり大根、かぼちゃの煮物などなど、どれも心づくしのお料理ばかり。
お食事とお酒をいただきながら、西条祭りのお話を伺ったり(西条市は秋祭りがものすごく盛り上がるそうです)、ご主人の玄人はだしの木工作品を見せていただいたり、ひなやさんと共に歩んできた十年間を振り返って思い出話に花が咲いたり。本当に気持ちよーく酔わせていただきました。
石川さんは、私と一緒に展示会で接客をつとめた後に、こんなにもたくさんのお料理をご用意下さいました。
どれだけ大変だったかは容易に想像がつきます。
そればかりか、展示会の直前には、おばあさまとお舅さまが相次いで旅立たれ、展示会の開催自体が危ぶまれるほどに、ハードな日々がずっと続いていたのです。
きっと心身ともにお疲れだったと思います。
なのに、東京から来た私に気を遣わせない心配りと明るさ。
素晴らしい、の一語に尽きます。こういう細やか