お客様からおもしろい質問をいただきました。
手作りひなやのブックカバーについて「背の厚さが2.5cmくらいの文庫本は入るでしょうか?」
早速試してみましょう。うちの本棚で分厚い文庫本はどれかな?
おお、ドストエフスキーやプルーストを抜いて、かの「夢野久作集4」が一番厚いではないですか!
これは『瓶詰の地獄』や『ドグラ・マグラ』など夢野久作の代表作がつまった怪奇本好きオトメににとってはまさにバイブルのような本であります。スカラカ、チャカポコ、チャカポコ…。
さて、大事なのは背の厚さ。
3cmありました。
あいにく2.5cmというものがみつからなかったので、このバイブルで試します。
ブックカバーが入るかはいらないかは裏表紙の折り返し部分がちゃんと留まるかどうか、ということになります。
ひなやのブックカバーはご覧のように折り返し部分を止める部分が太いんです。
これは大事な本を締め付けないための工夫でもあります。
はい、3cmの文庫本でもきちんと留まりました。
あとは外側から見て、不自然でないか、ということも重要です。
折り返し部分は少しカバーより幅が短くなっているので、そこからちょろっと本の表紙が見えるとみっともないですよね。
裏表紙側を撮影しました。
この写真で白い線を引いた部分が通常の文庫本で想定された折り返しラインです。
少し角がすぼまっているのはわかりますが、実用に耐えないレベルではありません。
これは3cmの文庫本で試した結果です。背の厚さ2.5cmは楽勝かと思われます。
ついでにこぎん刺しのブックカバーについても試してみました。
正直ギリギリですがこちらもなんとかいけます!
というわけで、当店で扱っている文庫本用ブックカバーは3cmくらいがほぼ限界、とお考えいただければよいかと思います。京極夏彦はムリ、です。京極ファンのかた、ごめんなさい!
N様、いいご質問をありがとうございました!
徐々に夜も過ごしやすくなり、長編小説を読むのにふさわしい季節が到来しつつあります。
読書の秋をお気に入りのカバーと共に楽しんでくださいね!
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