今年、翠を営み始めて12年目にしてようやく、端午の節句の兜を扱うことになりました。
今までなぜ扱ってこなかったかと言えば、自分が扱ってみたい、と思えるような飾り物に巡りあわなかったから。
でも、端午の節句は男の子を持つご家庭にとっては大切な行事。
「お雛様の扱いはあるのになぜ端午の節句がないのですか?」という問い合せにはいつも窮しておりました。
そういうとき、頼りになるのが陶芸家の永田みどりさん。
私が期待していた以上に風格のある堂々とした兜を作ってくれました。
とっても頑強そうなのに、どことなく優しさも感じられる、不思議な魅力を持つ兜。
細部まで丁寧に工夫を凝らして作られています。
「ありきたりの金ピカの五月人形は苦手……」という方には特にオススメです。
これを見たら、男の子のいない家庭でも飾りたくなりますよ。