雪国で春を待つ

今月の表紙、タイトルは「春の兆し」です。

雪になじみのない地方にお住まいの方ならば「この景色がなんで春の兆しなの?」と思われるかもしれません。

しかし、雪国育ちの私としては、この絵が春の到来を告げる風景であることがよくわかります。

冬の間、木々はじっと呼吸をしています。春が近づくにつれて、木々の呼吸で根元の周りから雪が溶けだします。

この絵のように根元にポコポコ穴があいてくると、「ああ、長い冬ももうすぐ終わりだな」と雪国の人間は実感するわけです。

雪の降らない地方の方にも、この絵から春を待ち焦がれる雪国の人々の感性を感じ取っていただければ幸いです。

なんでも今日は関東でも珍しく雪が降るとか? 

どうぞ暖かくしてお出かけ下さい。

今月もどうぞよろしくお願いいたします。