みかんの間引き体験に参加して思うこと

みかん畑で摘果(間引き)のお手伝いと、間引きしたみかんを使ったシロップづくりのワークショップに参加しました。

みかんの摘果は果実の成育だけでなく、木の健康や獣害予防にも欠かせない大切な作業なのだそう。

ほんの30分程度の摘果体験でしたが、台風一過の好天のもと、長袖、長靴の出で立ちで汗ダラダラ。虫もいっぱい。

このみかん畑、ふだんは90歳近いおじいさんがお一人で手入れされているのだとか。

おじいさんの孤独な重労働を思うと、なんともいえない気持ちに(しかし、おじいさんはとっても矍鑠とされていて、その強靭さにも感動…)

鴨川に引っ越してからというもの、私は里山の風景の素晴らしさに、日々生きる力をもらってきました。このみかん畑の周囲もまるで日本昔ばなしの世界のよう。

しかし、この美しい景観は、農家の方々のたゆまざる労働によって維持されているということをどこまで理解できていたでしょうか…。

今回、ワークショップに参加し、農地を受け継いでいくことの大切さを考えるきっかけをいただいたような気がします。

主催のFUSABUSAの小野さんが「農家の人手不足は農家一戸一戸の問題ではなく、環境に直結する問題なんです」という言葉が心に残りました。

摘果体験の後は、シロップ作り。これから10日間程度、毎日かきまぜて発酵させるのだそう。カビが生えないようにがんばらねば。

出来上がりが楽しみです。

自然とともに暮らしていくということ。

都会の生活では思いもよらないことが房総にはたくさん。

貴重な体験を提供してくださったFUSABUSAさん、どうもありがとうございました。