まだまだ暑さは厳しいものの、そろそろ夏の終わりを感じるようになってきました。
皆様、今年の夏はいかがでしたか?
私はお墓参りも兼ねて鼓童の「アース・セレブレーション」というコンサートを聴きに佐渡ヶ島へ出かけてきました。
野外で聴く和太鼓の音(振動)は問答無用で心にぐいぐい迫ってきます。
鍛えぬかれた身体が躍動感たっぷりに太鼓を叩くさまも実にかっこよく、眼と耳で大いに楽しみました。
この「アース・セレブレーション」は今年で25周年。不便極まりない場所に、日本国内のみならず、外国からも大勢の人が詰めかける理由がなんとなくわかったような気がしました。
このコンサートの前には小木という小さな港町を見て回りました。
小木は北前船の中継地としてかつては貿易で大いに潤ったところ。中でも宿根木という集落には昔の街並みが残っていて、船主の立派な家や船大工さんの作った家などが見学できます。
とりわけ面白かったのは佐渡国小木民俗博物館。
ここの展示品には佐渡以外で作られたものが多々あり、こんな小さな港町に日本各地から品物が集まっていたことに驚かされました。
この博物館は大正時代に建てられた木造校舎を利用しており、各教室に暮らしの道具、調度類がカテゴリごとに分けられて、所狭しと並べられています。まさしく宝の山!
見応え十分でしたが、エアコンも扇風機もない校舎内を8月のさなかにじっくり見て回るのは難しく…。
もう少し穏やかな気候のときにもう一度訪れてみたいものです。
当時の教室を再現した部屋。机も椅子もとても小さくてミニチュアのよう。
神棚の前垂れ 一つひとつデザインが違っておもしろかったです。
お櫃とお櫃入れ。お櫃入れは当店で扱っている猫ちぐらと全く同じ編み方でした。
近辺の家から集められてきた道具類がいっぱい。この籠たちが使われてきた当時の暮らしに思いを馳せました。
肩を寄せ合うようにして建つ、小木の宿根木集落。面白い形の建物には船大工の技術が生かされているんだそうです。
空と海の青に、田んぼの緑が調和してとても美しい風景でした。