仕入れの勇気

今日は翠のちょっと裏側のお話を。

昨日、お客様より商品到着のご報告の際にこのようなお言葉を頂戴しました。

「白石さんのセンス一つを武器に(!?)果敢に色んな物を

仕入れられる勇気が大好きです。」

武器といえるほどのセンスはないので、この場合、第六感といった方が

ふさわしいかもしれませんが、翠の私の仕事について、仕入れのことまで

思いを馳せてくださるお客様がいらっしゃるのだと思うと、とても心強く、

嬉しさがこみ上げてきました。

他のお店がどうなのかは知りませんが、当店では品物をすべて

「買取」で仕入れています。

もちろん、リスクが伴います。

売れなければ、在庫が山となっていくだけです。

でも、私があえて品物を買い取る理由はただ一つ。

作り手さんの生みだした作品に対して敬意を払いたい。

という気持ちからです。

作り手さんは一つの作品を仕上げるのに、あらゆる試行錯誤をしています。

その努力の賜物として出来上がった作品に対して、

売れる売れないといったビジネス的な価値判断だけで扱うことが

私にはできません。

その作品を私が気に入って惚れ込んだら、一時的に預かるのではなく、

作品に伴うリスクも利益もすべてひっくるめて受け入れる。

それが翠の流儀だと思っています。

パトロンになれるほどの大富豪ではないので、ささやかな買取しか

できないけれど、

 作り手さんとその作品を応援したい。

 多くのお客様に作品の魅力を広めたい。

その思いから、果敢に(笑)仕入れをしてきました。

ですから、当店でお買物をして下さったお客様は、私と同様に

作り手さんを応援していることになるのです。

うまくビジネスを成功させていらっしゃる方からみれば

きっと私の仕事はなんとも愚鈍に映ることでしょう。

でも、今回、お客様よりメールをいただいて、ご理解下さっている方も

いるのだ、ということがわかり、自分の仕事が無駄ではなかったと

思えました。

これからも翠は、毎回、清水の舞台から飛び降りるつもりで

仕入れを続けていくことでしょう。

今後とも暖かく見守っていただければ幸いです。

お客様からのメールはこちらでご紹介しています。

http://wazakkasui.com/voice/2008.htm