2016-02-27 数への服従が生み出す美 店主随想 「名も無い津軽の女達よ、よくこれほどのものを遺してくれた。」 これは柳宗悦がこぎん刺しについて語った言葉です。(「工藝」14号) こぎん刺しの品を手に取る時、私もいつも同じ気持になります。 そして、柳は 「醜い「こぎん」はない。一枚とてない。(中略)数への服従がこの不思議を演じるのである。(中略)数と美とは結び合う。」 とも綴ります。 タテ糸を奇数で拾い、多様な文様を展開するこぎん刺し。 揺るぎのない法則性はかくも美しい。 wazakkasui.com wazakkasui.com