清流の鮎
急流をのぼる三匹の鮎。その流れの上には新緑の木陰――梅雨の鬱陶しい時期に爽快感たっぷりの手ぬぐいが入荷しました。
手ぬぐいでありながら、これはまさに一枚の絵。防染糊で土手を作って染めていく、注ぎ染めという古典的な技法で、鮎や岩の微妙な色合いを表現するのは、さぞかし熟練の技がいることでしょう。
水のしぶきや川音まで聞こえてきそうな臨場感があります。
この手ぬぐい、ただ一つだけ欠点が。部屋に飾っていると、鮎→塩焼き→ワタのほろ苦さ→冷えた辛口の日本酒、と連想が止まらなくなってしまうんです。