マタタビの米とぎざる、お使いになったことはありますか?
私はかれこれ5年近く使い続けています。
しなやかで弾力があり、お米をとぐときの手応えが柔らかくて心地よいのです。
手に優しいということはお米にも優しいということ。
お米を傷つけずにとぐことができます。
この優しい使い心地が評判を呼び、NHKの「イッピン」という番組で取り上げられたこともあり、マタタビの米とぎざるは大人気。
しかし、それに反して、作り手さんは年々減少し、品薄に拍車がかかっています。
この3年でびっくりするくらい、仕入れ値が上がりました。
私としても心苦しいのですが、このお値段が精一杯でした。
マタタビの採取から編んでいくまでの手間を考えればこの値段が無理なからぬものであることも理解できます。
(もしかすると、今までは作り手さんに甘えてきただけだったのかもしれません…。)
そして、作り手不足。
需要と供給のアンバランスが生じています。
暮らしの道具にこれだけの金額をつけることがいいことなのか、妥当なのか、正直、私にもわからなくなりました。
ただ、マタタビの米とぎざるを使ってみたい、と思ってくださるお客様が多いことは、喜ばしいことではあります。
使いつづける人がいなくなれば、ものづくりの伝統が途絶えてしまうのですから。
今回、ものとしては、目のつまった、非常にしっかりしたいいものを仕入れることができたと思います。
あとはお客様の判断に委ねます。