波兎の由来は?

昨日、近くの浜辺を散歩していたところ、風が強くて白波が次々と立っていました。

その様子は、まさに兎がぴょーんぴょーんと跳ねているかのよう。

日本には「波兎」の文様が多くあります。

陸に住む兎が波と一緒に描かれる組み合わせが不思議でしたが、以前サーフィンがご趣味のお客様から「海にうさぎがいた」と聞いて、なるほど、と納得しました。

白波を兎に見立てる日本人の感性、素敵ですね。

ただネットで調べてみると、「波兎」の由来は、謡曲竹生島」の一節、「兎も波を奔(はし)るか」から来ているという説と「因幡の白兎」から来ているという説の二つがありました。

竹生島」は琵琶湖の情景。湖面に映った月から来た兎が波を走るというもの。(←イメージが穏やかすぎるような?)

因幡の白兎」は海のワニ(サメ?)をだましてその背中伝いに海を渡る兎のお話。(←波兎の柄にワニは描かれていない)

 

私としては、海の沖合に立つ白波を兎に見立てたという説が一番しっくりくるのですが…。

風の強い日に海に行くことがあったら、ぜひ跳ねる白兎を探してみてください。