三鷹市美術ギャラリーで開催中の「根付 江戸と現在を結ぶ造形」を見てきました。
根付は江戸時代に煙草入れ、印籠、小型の革ポーチなどを紐で帯から吊るし持ち歩くときに用いた留め具。もともとは実用品だった留め具がユニークなデザインと精密な手わざによる贅沢な細工に発展したところが江戸の粋ですね。
現代でも根付は作られていて、主にコレクターのアイテムとなっています。むしろ海外のほうが人気が高いかもしれません。
この展覧会では伝統的な古根付と現代根付があわせて300点ほど展示されていました。観客の目の高さにあわせて展示されているので、疲れを感じることなく、一つひとつじっくり見ることができました。虫ネガネや単眼鏡の貸出サービスもありがたかったです。
細工の凄さももちろんですが、根付が面白いのはユニークなモチーフ。一つ一つにアイデアが凝らされていて、時の過ぎるのを忘れて見入ってしまいました。
見応えたっぷりの展覧会は3月20日(月・祝)まで。
駅から1分の三鷹市美術ギャラリー、寒くても出かける価値ありますよ。
ロビーで上映されていた製作工程のビデオもおすすめです。
根付 〜江戸と現代を結ぶ造形〜 展