いやはや、すごいものを見てきました。
たばこと塩の博物館「根付と提げ物」展。
これでもかとばかりに隅々まで技巧を凝らした精緻な細工の数々。根付師の執念のようなものがひしひしと。
それでいて、根付の題材となっているものにはユーモラスなものや変わったものが多くて、そのギャップがなんだかおかしい。
たとえば「蛤に褌を挟まれる河童」の根付。
河童が挟まれた褌を一生懸命引っ張っている図。シュール以外のなにものでもない。
こんな設定を考えるのは発注者なのだろうか?それとも根付師なのだろうか?
その他にも、妙にリアルな「干物」だとか、「疝気持ち」の人物だとか。「布袋の背伸び」もかわいいぞ。
いわゆる正統な〈美術〉なら題材にしないようなものが、極度に細密な技で仕上げられていて、クラクラしてしまった。なんなんだ、このディープな世界は???
一見の価値あるこの展覧会は明日(7/3)まで。
ミュージアムショップには、TOUBOKKA(加藤キナ)さんの名刺入れも販売されています。
これも展示品にひけをとらぬ素晴らしい品。デザインも作りも見事です。(すでに売り切れてたらごめんなさい)
ぜひおでかけください。
https://www.jti.co.jp/Culture/museum/exhibition/2016/1604apr/index.html