2/8、竹細工の一日体験教室に参加してきました。
教えてくださったのは八柳良介先生。
以前、日経新聞の文化欄で先生の記事を読んだことがあり、いつか習ってみたいと思っていたところ、案外チャンスは早くに巡ってきました。
八柳先生は、リタイアされてから竹細工を学び8年目。最初は竹細工を学べる場所が見つからず、youtubeの動画で学んだとか!
講座の最初に、竹ひごを作る工程を見せていただきました。
青い真竹がなたでパカっときれいに割れて、細く薄くなっていくのは、見ていて爽快です。
しかし、竹割り3年という言葉があるように、実際には均等な幅、薄さでひごを作るのは難しいのだとか。
八柳先生は、初心者でも竹ひごを均一に作れる器具を独自に開発されたそうです。竹細工の裾野を広げたいという熱意あってこそのアイデアだと思いました。
さて、いよいよ四海波花籠の製作。
三種類のひごあわせて16本をいただき、まずは底の部分を井桁に編んでいきます。
ひごを折らないように水で湿らせて、おっかなびっくり曲げて、編んで、を繰り返すうちに、うねるひごを波模様に見立てたすてきな籠ができました。あっという間の3時間。
他の編組でも同様でしょうが、幾何学的に編んでいく作業というのは楽しいものですね。規則性があるからこその面白さというか。初めて味わう感覚でした。
当店では青森・根曲竹の籠を扱っています。今回の真竹とは異なるものの、ほんの少しでも竹細工を体験したことで、籠の見方も少し変わってきそうです。
竹の世界も職人さんが高齢化し、減っている今、教えることで裾野を広げ、竹細工の技と魅力を伝えている八柳先生の活動はとても価値あることに思えました。
次世代に工芸をつなげていくこと。
一小売店の自分にできることはなんだろう?
これから模索していきたいと思います。