JR中央線三鷹駅、あるいは武蔵境駅からバスで20分足らず。鬱蒼とした木々が生い茂るなかに湯浅八郎記念館があります。
ここは国際基督教大学(ICU)の敷地の中。ICU初代学長であった湯浅八郎博士が蒐集した民芸資料が無料で公開されています。
今日は終了間際の「こどもと遊び」展を見てきました。
あちこちの地方から集められた土人形や張子は愛嬌いっぱい。
おままごとセットに石臼や樽、お櫃があるのも時代を反映していて興味をそそります。
中でも驚いたのは、昭和初期の子供の着物。絣の模様がミッキーマウスなんですよ。ディズニーもびっくり。
「子供風俗」と題された宮川春汀の連作には、長火鉢の上で線香花火をする子どもの図。こんなこと本当にやってたのかな?
こどもの厄を身代わりで受ける奉公さんや、魔除けとして着物の背中に縫いとられた背守りには、こどもの健やかな成長への願いがこめられていて、素朴な信仰心にじーんとしました。
小さな展示ですが、私たちが忘れてしまった昔の風習を知るにも興味深い内容。「こどもと遊び」展は7月3日まで。
湯浅八郎記念館は、常設展示も楽しい民芸の穴場です。