酔っぱらいのサラリーマンでごったがえす金曜夜の新橋、長年の念願かなって「ぼんそわ」ののれんを初めてくぐりました。
そこは小さな立ち飲み屋さん。
コの字型のカウンターには常連のお客様がズラリ。それぞれの前にはお勘定のやりとりに使われる蓮の形をした金属製のお皿が置かれています。
それは、七年前に翠が特注でオーダーを受けた錫製の「ロータスリーフプレート」でした。
「このお皿を納めさせていただいた和雑貨 翠です」と名乗り出ると店主のEさんはすぐに思い出してくださり、周りのお客さんともあっというまに打ち解けることができました。
隣にいた常連さんが「このお皿はいいよ〜。こんな洒落たお皿を使ってる立ち飲み屋は他にないよ!」とおおいにほめてくださり、皆さんからも親しまれている様子。
納品時にはクリアな輝きを放っていたお皿は、月日を経て良い感じに古ぼけて、すっかりお店になじんでいました。自分が携わった品のその後を見るのはなんと嬉しいことでしょうか。
そして、隣の常連さんは、ぼんそわさんがいかに素敵なお店かを熱〜く語ってくれました。
これだけお客さんに愛されているお店は、さすがお酒も肴もサービス精神と工夫がいっぱい。
ホッピーは氷で薄めず凍らせた焼酎で出てくるし、
ワインはグラスになみなみと。
マスカルポーネがだし醤油とごま油でこんなに美味しくなるとは。
手作りの肴がほぼ250円前後って信じられます?!
こんな楽しいお店が会社帰りに立ち寄れるなんて。
新橋のサラリーマンに激しく嫉妬を覚えました。
Eさん、また絶対うかがいます。楽しい夜をありがとうございました!
ぼんそわ