日曜日は大槌復興刺し子プロジェクトの感謝祭に出かけてきました。
大槌復興刺し子プロジェクトは被災した女性が「刺し子」となり、刺し子商品の売上で自立支援をする生活再建プロジェクト。
感謝祭では、プロジェクトに関わる人達の紹介や今後の支援を考えるパネルディスカッション、商品や特注品の展示などがありました。
東日本大震災で家も家族も失った刺し子さんのお話は涙なくしては聞けませんでした。
悲しみの底に沈んでいた時に刺し子をすることで無心になれたそうです。
手仕事にはモノを生み出し、収入を得る以外にそんな効能もあるんだなぁ、と思い知りました。
そして、自分の作った品をどこかで誰かが使ってくれている、という嬉しさも。
プロジェクトの立ち上げメンバーさんの話で印象的だったのは「大槌復興刺し子」の中から「復興」の文字を取り除いても売れる品を作りたいということ。
徐々に震災の記憶が薄れていく中で「復興」のフレーズに頼らなくとも売れるだけの魅力ある商品開発が必要となってきます。
これからは一般の商品と同じ土俵でシビアな消費者の目に晒されて生き抜いていかなくてはならないという現実を、携わってらっしゃる方が最も痛感されているのでしょう。
その他、特注品を受けすぎて、特注をこなせる技術のある人が少なくて大変だったという話に仕事を回していくことの難しさを感じたり、
盛岡の酒屋さんがネットで復興関連商品を1200万も売上げて「ネットでモノを売るのは得意」と豪語されている姿に激しく羨望を覚えたり、
といろいろ私自身の立場からみて興味深い話、参考になる話がいくつもありました。
復興支援を今後どう展開していくかという点で新たな難しさがあるのも垣間見えましたが、プロジェクトの皆さんが使命感というよりは、生き生きと楽しげに活動されている様子に大きな希望を感じました。
当店もわずかながらこのプロジェクトの末端で関わらせていただいたことをとても光栄に感じています。
現在、プロジェクトを運営されているNPOの方がこのように訴えてらっしゃいました。
「手の仕事は手に取りさえすれば、人のぬくもりが、手作りのよさが感じられるんです。
だからぜひ買ってください。買った方はもう一枚買ってどなたかに配ってください」
私も皆さんにそのように訴えたいと思います。
当店では刺し子ふきんを扱っています↓
http://www.wazakkasui.com/category.php?cr=osp
大槌復興刺し子プロジェクトのサイト(いろいろな商品があります)↓