先日の日曜日、渋谷で開催された「ふるさとの食 にっぽんの食」フェスティバルに出かけてきました。
全国のおいしいものが大集合したこのイベント。米沢牛コロッケなどB級グルメに舌鼓をうった後は、おめあての猫ちぐらの製作実演へ。
当店では販売していませんが、飾り用の小さいサイズを編んでらっしゃいました。
小さい猫ちぐらはカーブが急なので大きいサイズより難しいのだそう。
猫ちぐらで大事なのは良いわらを選ぶこと。
節をきちんと揃えて、一番いい部分だけを使います。(↑がわらの節です)
一段一段縦横に編んでいきます。
猫ちぐらは上にいくにしたがって形がすぼまっていきます。勘で徐々に網目を減らしていくのだとか。
そこらへんが作り手さんの腕の見せどころでしょうか。
熟練の作り手さんはお話をしながらも手を休めることなくリズムよく編んでらっしゃいました。
普段お電話でやりとりさせていただいている担当者さんにもお目にかかり、いろんなお話をうかがうことができました。
「今、20年ものの猫ちぐらを修理で預っているんですよ〜」なんてお話も。
私が猫ちぐらを扱って10年近くなります。
最初の頃にお求めいただいた猫ちぐらは今、どうなっているかしら。
お次は、近くの渋谷パルコで開催されていた「こけしPOP展」へ。
一歩、パルコに足を踏み入れた途端、こけし提灯?がどーん。
むむ、かわいい。
会場は若い女性でいっぱいでした。
こけし分布図。
こけしは大まかに分けて11系統あり、その系統ごとにケースにいれられて展示されていました。
その他、有名クリエイターさんたちが作った新作こけしや童画家・武井武雄によるこけしの木版画も。
武井武雄を敬愛してやまないのに、彼がこけし愛好家だと知らなかったのは迂闊でありました。
どれも表情が実にいいでしょう?
さまざまなこけし図版が収録された『武井武雄のこけし』を買い求め、充実の日曜日となりました。
折しも、この日は東日本大震災からちょうど一年。
イベント会場で14時46分を迎えました。
直前までワイワイガヤガヤ賑わっていた会場があっという間にシーンと。
皆が犠牲者の方々を悼み、黙祷しました。
のどかな休日を楽しめる幸せ。
この幸せに感謝しつつ、これからも自分にできることが何かを問いながら、被災地のことを心に留めていきたいと思っています。