北国の贈りもの

津軽こぎん刺しの名刺入れに新柄が入荷しました。

こぎん刺しは厳しい青森の冬を乗り越えるために、保温と補強のために麻生地の着物に綿の糸で刺繍を施したのがそもそもの起こりです。

実用的な目的であったものが、ここまで緻密な文様として美しさを獲得していったことに、驚きと感動を覚えずにはいられません。

そして、装飾的に発展したこぎん刺しが、女性たちの冬の楽しみと自己表現にもつながったというところに、手仕事の原点を見る思いです。

津軽の風土が生んだこぎん刺しは、まさしく北国の贈りもの。

白い綿の糸に温もりを求めた先人の知恵と工夫に感謝しつつ、お使いいただければ幸いです。

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