染めの技法を使い分け

今週はサイト更新強化週間として、一日少なくとも1アイテムは増やしていこうと目論んでおります。

早くも一日目から目標が崩れそうになりつつも、なんとか手ぬぐいの新柄を二種類アップしました。

手捺染で染められた「切子金魚」(左写真)と注染の「亀甲鹿」です。

手捺染は1色ごとに型を作り、一色ずつ染める製法。

染料を生地の上から刷り込んで染めるため、生地に裏表がありますが、難しく細かい柄も表現できるのが特色です。

「切子金魚」はクリアーな印象を出すために手捺染を採用したのではないかと思います。

それに反して「亀甲鹿」のほうは文様の中心ににじみのでている箇所があり、それが深い味わいとなっています。

このにじみはやはり糊で土手を作って染めていく、注染だからこそ表現しうるのではないでしょうか。

それぞれの柄にあった染め方を採用するところが、中川政七商店のニクイところ。

こういうところに老舗の底力を感じますね。

手ぬぐい index http://www.wazakkasui.com/nuno/index.htm