当店のサイトデザインをふりかえって
気づいてらっしゃる方は少ないと思いますが、先週より、当店サイトのリニューアルを行いました。
軽微な変化ですが、ちょっとずつは進化しているんですよ!
大きく変わったのは、スマホでの写真表示。
以前より大きな画像で見やすくなったと思います。
文字の大きさも、以前より大きめになりました。
これを機に、今までの当店のサイトデザインの歴史をちょこっと振り返ってみました。
1999年12月のトップページ。
オープンから一年目のもの(それより前のものが残っていません)。この頃から、母にトップページ用に日本画を描いてもらうようになりました。
2001年1月
ネットショップとして認識され始めた時期です。
手作りひなやさんがサイトを見て、声をかけてきてくれたのもこの頃。
2002年12月
少しずつ、お取り扱いアイテムが増えてきました。
今も販売を継続している猫ちぐらもちらっと見えますね。
2010年10月
テーブルでレイアウトしていたのはここまで。
htmlのタグはすべて手打ち、でした。
古い技術で、がんばってたなぁ、私(苦笑)
でも、今もサイトのカスタマイズができるのは、htmlとcssを勉強したおかげです。
その後、さすがに時代についていかねば、と友人の手も借りて、CMSでのサイト管理をはじめました。
残念ながら当時のキャプチャは残っていませんが、トップページ用に描かれた母の日本画はこちらのサイトにまとめてあります。
1999年から2017年までほぼ毎月、せっせと描いてくれました。その数、180枚以上。
さすがにネタ切れに…。でも、また、機会があれば依頼してみたいですね。
2016年10月~2021年4月はサイトをカラーミーに移し、デザインはテンプレートをベースにカスタマイズ。
そして最新版がこちら。
ちょっとテンプレートを変えてみたら、こっちが見やすかったから採用、という、いきあたりばったリニューアル。
リニューアルと言うより衣替え、くらいの感じですね。もちろんテンプレートはカスタマイズしていますが。
私は、サイトのデザインとは、見る人(お客様)にとって、コンテンツの理解を促し、必要な情報にできるかぎり簡単にアクセスできるよう手助けするもの、と考えています。これからもちょこちょこ手を入れつつ、見やすいサイトを目指していきます。
なにかお気づきの点などありましたら、お知らせいただけるとうれしいです。
永田みどりさんの陶雛につきましてお願いです
次回は狭き門となりそうですが、永田みどりさんが、お一人で、一つ一つ手作りされていますので、制作数には限界がございます。
何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
初春の玉手箱、残り二つとなりました。
「初春の玉手箱」は、当店の和の品を詰めた福袋です。
お届けの済んだお客様より、嬉しいメールが続々届いております。
今年もなかなかお出掛けできないかも…と思ったら、何故か急に翠さんの福袋が気になって( *´艸)
翠さんの福袋なら、絶対にガッカリしないハズ!と思った私。
はい、大正解っ( ≧∀≦)
こんなに素敵なものが盛りだくさんで、翠さん、大丈夫なのかしらと心配になってしまうくらいです。
とても嬉しいお届けもので、元気が出ました。
翠さんが選び抜いたお品だけあって、この安定感&安心感。
大切に使わせていただきます。
玉手箱の中身、嬉しいものばかりでした!
ちょっと気になっていた品なども入っていて、
1つ1つ開けるたびにわくわくしてしまいました。
毎年恒例のようになった玉手箱。
開ける時はいつも変わらずわくわくします。
今年は、「これ、買おうかな~」と迷っていたものが4点も!
それ以外にも「あ、これ嬉しい」という商品も入っていて、
まさに「玉手箱」でした!
福袋はお客様をがっかりさせてはいけない、という思いがあるので、詰め合わせを考えるのが、難しくも実に楽しい作業なのです。
中には毎年購入してくださるお客様もいらっしゃるので、ネタがかぶらないようにするのに年々難易度も上昇(笑)
ですので、お客様からの喜びのご感想は、私にとってはお年玉のようなもの。
心のなかでガッツポーズしちゃいました♪
最後の二つ、ご注文お待ちしております。
2021年 年頭のごあいさつ
あけましておめでとうございます。
2021年のお正月、いかがおすごしでしょうか。
私の住む鴨川では、穏やかなお天気で新しい春を迎えました。
世界が大きく揺れ動いている今、無関心ではいられませんが、自分にできるのは、目の前のことを一つ一つ積み重ねていくことだけ。
本年も、心を豊かにしてくれる暮らしの品、後世に残していきたい手仕事をご紹介してまいります。
今月は、
ネットショップは1/5より出荷開始(1/4から福袋を販売予定)、
イベントは『果ての冬市』(1/7~1/31 千葉県久留里 TIDE LAND BOOKS)と『房総mini スターマーケット』(1/24,25 千葉県大多喜 老川小学校)の出店を予定しています。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
『疫病ときみつの信仰-道切りを中心に-』久留里城址資料館
久留里城址資料館がおもしろいらしい、とあひろ屋さんからの情報。
しめ飾りなどの習俗にかねてから興味を持っていたので、早速出かけてきました。
昔、疫病や自然災害などの災厄は悪霊によってもたらされ、悪霊は集落の外から道を通ってやってくる、と信じられていたそうです。
そのため、村境を遮断し、悪霊が集落に入ってこないためのまじないとして、藁製の「道切り」が作られました。
私の住む鴨川市や近隣の君津市では、この現代においても「道切り」が伝承されています(実際に近所で見かけます)。
しめ縄が、神の領域と現世を分ける結界として飾られるのと同様に、「道切り」も村の内と外を分け、悪霊や疫病を村の中に入れないための結界としての機能があるようです。
「道切り」は、地域によって独特の造形があり、いろいろな種類があります。
わらじや器物をぶら下げる「綱より」
集落に入る道に綱をかける「しめ張り」
等身大(男女一対)の人形を神社や村境にたてる「鹿島様」「人形だんご」
(人形だんごは、団子を人形にのせたり、詰め込んだりして、それを食べると病気にかからないとされています)
藁と杉の葉で作る「雹よけ」など。
中でも面白かったのは「綱より」。
草履や桟俵、徳利などが綱からぶら下がっている藁飾りなのですが、草履や桟俵は、あえて“未完成”のまま下げられています。
それは、悪霊に「こんなものを作る村にはろくなものがいない」と思わせるため。
つまり、細工が下手くそすぎて、悪霊が村に入る気を失くす、というのがその理屈なのですね。
悪霊を力で封じ込めるのではなく、悪霊自身に村を避けさせる、という発想がユニークで日本的な印象を受けました。
その他、厄除けの年中行事は、季節の節目や場所の境目など、時間と空間の境界に関係して行われる、ということも、この展示で初めて知りました。
「境界から厄が来る」という考え方が、たとえば、節分にひいらぎを家に飾ったり、豆まきをするなどの年中行事につながっているのだそうです。
道祖神、賽の神、地蔵なども、境を見守る存在であったのですね。
科学が発達する前、自然災害や疫病と隣合わせに生きてきた時代に、人々は厄除けの祈りを藁に託しました。
そして現代、科学が発達しても、理性とは異なる部分で「祈り」が人の心から消えることはないでしょう。
「道切り」の祈りが今に残る、房総の農村地域。
都会では想像もつかない、貴重な文化。地元だからこそできた、非常に興味深い展示でした。
久留里城址資料館(入場無料)
前掛け手提げ〜過去の品から現在を手繰り寄せる愉しみ
手作りひなやさんの一升瓶手提げ、新たに三種類が販売開始です。
これは、昭和の頃に酒屋さんやお米屋さんなど使われていた帆前掛けを、手作りひなやさんが手提げとして再生させたもの。
この品物が入荷したときに、サイトに出す前に私が必ずやることがあります。
それは、染め抜かれている商品名や商標を手がかりに、その出自を調べるということ。
これが私のひそかな楽しみなのです。
まあ、Googleで検索するだけのことですが。
今回お取り扱いのものは《ジョウヤマテ醤油》《◯正》《タテソース》の三種類。
《ジョウヤマテ醤油》は検索しても、出てこず。廃業しちゃったのかしら?
お次は《◯正》のマーク。
同名が多すぎて…。
しかし、脇の玉島市という地名(今は岡山県倉敷市)と「株式会社西山」という文字を一緒に検索したら、「西山醤油」という会社がヒット!
http://www.tamatele.ne.jp/~marusho/
醤油のラベルにも、◯に正の文字がついていました!
今も「製造直売」「健康第一」をモットーに天然醸造の醤油を作っておられるようです。
そして、ユニークな名前の《タテソース》。
これは検索したらすぐに出てきました。
同じく旧玉島市にある豊島屋というメーカーの主力商品です。
https://teshimaya.shop-pro.jp/
豊島屋は、享保5年創業という老舗。享保年間と言えば、徳川吉宗の時代ですよ?!すごい!
盾の印がトレードマークでタテソース。
いろんな味のラインナップがあり、地元で愛されている「地ソース」なんですって。
そして、あまりの歴史の古さに興味を持ち、豊島屋サイトの会社概要を見てみたら…
あれ?《ジョウヤマテ醤油》の屋号紋が写真に載っているではありませんか?!
《ジョウヤマテ醤油》という名称はもうないようですが、「ヤマテ印」として今も醤油(とお酢)が販売されています。
かくして、今回の三つはすべて岡山県の玉島地域にあるメーカーさんの帆前掛けであることが判明しました。
Googleがあるからこそできることですが、こういうふうに過去のものから現在を手繰りよせるのって楽しいですね!