岩手県遠野市で胡桃のかごを制作されているKagocco Pepinさん。
かご好きが高じて、最初は神奈川県の林や低山でアケビなどを採り、かご作りを独学で始められました。
「東北で籠づくりがしたい」との思いから、2013年遠野市に猫とともに移住。
胡桃かごの素材収穫から作製まで一貫して、ご自身で手がけられています。
今回作っていただいたのは、胡桃の裏を使った、B5サイズの網代編みと、表を使った幅広ひご、A4サイズの市松編み。
山ぶどうとは異なり、くるみの皮は表(白)と裏(茶色)、両方使えるため、表と裏を組み合わせたデザインが多いのですが、Kagocco Pepinさんの籠は表裏どちらか一方のみを使われるので、シンプルでモダンな印象です。
Kagocco Pepin くるみ籠バッグ (網代編み)
以下は胡桃の樹皮の外側を表にして編まれています。豊かな表情が魅力的です。
マチが広く、市場カゴのような貫禄のあるかっこいい籠。
wazakkasui.com
自然の恵みから生まれた胡桃かごは、長く使えば使うほど、色艶を増してきます。
Pepinとはフランス語で「種」の意味。
種から植物を育てていくように、胡桃かごをじっくりと自分だけの存在に育ててみませんか。